
台湾ファミリーマートブランドLet’s Tea
台湾のドリンクスタンドの市場規模は1兆台湾ドルを超えています。ファミリーマートは去年、ビジネスチャンスがあるドリンクスタンド市場に参入しました。
ドリンクスタンドでの売り上げがピークを迎える夏に向け、ファミリーマートはプライベートブランド名の「私品茶」を「Let’s Tea」へと変更し、「搖搖茶吧」と煎じ茶の「福爾摩沙茶館」を統合しました。
これは、台湾のセブンイレブンが展開する「現萃茶」に対抗するためのブランドではないかと言われていて、コンビニ同士のティーブランド対決が白熱しています。
ファミリーマートの葉榮廷会長は、「わが社の視点から見ると、ドリンクスタンドは市場の要求に対応できていない分野であった。そこで、昨年、ドリンクスタンド市場に参入し、様々なフルーツティーを販売したところティードリンクの業績が前年比30%増加した」と話します。
ファミリーマート調理部門の林鴻成部長は、「ドリンクスタンド市場に参入した昨年からカップシール機の導入を開始し、現在では、4,000店舗以上が使用している。様々な種類のティードリンクの販売によって、お茶の分野で累計1,000万杯以上を売り上げた。今後もストレートティー、ミルクティー、フルーツティー、煎じ茶の4大商品を開発していく」と述べています。
ファミリーマートが店内のドリンクスタンドの販売動向を観察したところ、販売のピークはランチタイムの時間帯で、購入者の60%が主食とドリンクを同時に購入することがわかったため、指定したドリンクを購入すると主食が割引されるなどのセット割引キャンペーンを開始しました。
ファミリーマートは記者に対し、新製品発売やコラボ新製品の販売促進における経験に基づき、今回のセット割引キャンペーンによる業績の成長は2桁になると予測していると語ります。
台湾セブンイレブンブランドCITY TEA現萃茶
統一超(PCSC)によると、傘下のセブンイレブンが2014年に「CITY TEA現萃茶」の発売を開始した後、3,000店舗にお茶抽出機の導入を始めたそうです。
顧客に24時間いつでも安定した品質のお茶を提供することをアピールし、「CITY TEA現萃茶」は売上10億台湾ドル規模の人気ブランドに成長しました。これにより、1店舗当たりの飲料品の売り上げが平均10%増加したそうです。
若い世代を取り込むため、セブンイレブンは昨年、「不可思議茶BAR」ブランドを立ち上げ、ドリンクスタンド市場に初参入しました。社外のドリンクスタンドのスタイルに合わせ、ミルク、クリーム、もちもち食感など多様なタイプのドリンクを揃え、氷や砂糖の量まで調整可能にしています。
さらに、売れ筋商品を「CITY TEA現萃茶」に取り入れることで、差別化戦略を進めています。
統一超(PCSC)は、1兆台湾ドルとなるドリンクスタンド市場のビジネスチャンスを掴むため、「CITY TEA現萃茶」と「不可思議茶BAR」で新製品を発売する予定です。
「CITY TEA現萃茶」では、顧客の来店頻度の向上を狙いつつ、顧客を飽きさせないために、フォームドミルクやタピオカを追加できる新サービスを開始しながら、ドリンクスタンド分野の売り上げを継続的に伸ばしていく考えだそうです。
引用元:https://www.bnext.com.tw/article/83016/family-mart-lets-tea