中国のロックダウンと経済打撃の中、NOR Flashに関して外資の株式投資判断は華邦電、旺宏に保守的な態度、兆易創新に対しては「強気」と評価

NOR型フラッシュメモリ (NOR Flash)の成長に関して、2022年第2四半期に価格が横ばいから下落することが確認され、市場需要の低迷が第3四半期の相場を圧迫することが予想される中、米系外国投資は旺宏(マクロニクス)と華邦電(ウィンボンド・エレクトロニクス)の事業について保守的な見方を維持している。しかし、中國兆易創新(ギガデバイス)の進展についてはMCUやDDR3事業が新規追加されることにより、「強気(Overweight)」と評価している。

株式投資判断によると、広範囲における経済の不確実性の影響を受ける中、Nor Flashの価格は2022年第2四半期に横ばいから下落する見通しで、在庫増加の見込みは現在多数のサプライヤーで確認されている。これは現時点で一般的な市場予想よりも低い水準であり、特に家庭用電気機械器具市場において、中国のロックダウンが続く中、目下の影響はまだ完全に顕在化しておらず、4月の出荷量が打撃を受けるだけでなく、来る第3四半期の価格交渉にも不利に働くと思われる。

また、この1ヶ月で価格主導権が買い手に戻ったことで、複数のサプライヤーが値上げを希望していたが不可能となった。 原因は中国のロックダウンに伴い、多数の下請け最終製品メーカーが生産不能となり、NOR Flashの輸入が在庫を圧迫したためである。 試算によると現在下請けのNOR Flashの在庫は3ヶ月程度で、サプライヤーや流通小売業の在庫を考慮すると6ヵ月程度にも達する可能性がある。そのような中で、下請けの受注が減ることでその後の第3四半期の価格状況に必然的に影響を及ぼすと思われる。

以上より、第3四半期のNOR Flashの価格は第2四半期に比べて5%程度下落する見込みであり、中・高密度製品の価格下落がより深刻になると米系外国投資は強調している。この情勢は、経済状況が好転するまで改善されないと予想され、旺宏、華邦電、兆易創新などの中台両岸のサプライヤーに影響を及ぼすと思われる。NOR Flashの価格下落に加え、DRAMの価格も変動の兆しを見せていることから、中でも華邦電に対して最も保守的な見方をしている。中国の兆易創新については、NOR Flashの逆風にもかかわらず、MCUとDDR3市場への新規参入により、旺宏、華邦電への保守的な見方と比較して「強気」と評価している。

引用元

中國封城與整體經濟衝擊,外資看 Nor Flash 華邦電、旺宏保守,兆易創新優於大盤
針對編碼型快閃記憶體 (Nor Flash) 的發展,美系外資認為,在 2022 年第二季價格確定維持持平到下跌,加上市場的疲弱需求預計將拖累第三季報價的情況下,其對於國內的旺宏及華邦電營運保持保守的態度,但是對中國兆易創新的發展,其在有微處理器 (MCU) 及 新加入 DDR3 業務的情況下,給予...
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