前書き
2021年5月JETROは、国連貿易開発会議のレポートを引用し、主要7カ国(オーストラリア、カナダ、中国、韓国、シンガポール、英国、米国)の小売りに占めるオンライン販売の割合が2019年の16%から2020年に19%に拡大したこということを発表しました。
日本でも各業種の小売のオンライン流通額が増えているという情報が散見される中、台湾のオンライン小売流通金額のデータをまとめました。
この文章の要点
・2021年Q1の対前年増加率 15.43%
・2020年Q4には流通額1千億台湾元を突破
・各上昇でオンラインの流通金額の割合が上昇トレンド
コロナ禍のオンライン小売流通の推移
オンライン小売流通金額の推移
台湾のオンライン流通額は2019年1月より経済部統計處にて正式に統計されデータとして公表されております。
統計データによると、2019年Q1では680億台湾元でしたが台湾でコロナが確認された2019年11月(Q4)を境にオンラインの流通金額の増加しています。
2020年Q4はダブル11やクリスマスなどの年末商戦の影響もあり、1000億台湾元の大台を突破しました。
対前年増加率で見ると15%〜20%の伸び率で増加しております。
各業界全体の流通額に対するオンライン流通額の占有率
各業種の全体の流通額におけるオンライン流通金額は現状はまだ10%未満となっていますが、毎期少しずつですが増加をしています。
コロナをきっかけに家庭用品、薬品・医療用品、家電・電気通信機器(スマホ関連商品)などのは顕著な増加傾向にあり、元々オンライン化が進んでいた書籍関係のコロナ後継続して占有率が伸びています。
一方総合小売店(百貨店やスーパーマーケット、コンビニエンスストアなど)は店舗中心の販売方式であったため、オンライン販売のカートシステムなどが整備されておらず、大きな伸びは見られませんでしたが、それでもコロナ発生数ヶ月間で多くの総合小売店舗がカートシステムやWebサイト、アプリなどの整備を行い緩やかながら流通の割合を増やしています。