前書き
TWNICにより重要指数として公開された5項目のデータ以外に外部調査データを取り入れ詳細内容を記載した2020年インターネット利用状況レポートを公開しております。
パート2では2020年インターネット利用状況レポートのより台湾マーケットに関する内容を抜粋して解説いたします。このレポート内では.twドメインの発行数やIpv4とIpv6の利用数などにも触れられておりますが、本文章では解説いたしませんので、興味がある方はレポート原文をご覧ください。
この文章の要点
・台湾で最も利用されているキャッシュレス決済アプリはLine pay
・インターネットゲームの利用率、10代は80%と高い
・SNS利用率はFacebook利用率が94.2%と最も高い
キャッシュレス決済アプリ利用率
オフライン店舗での支払いやインターネットショッピングなどで利用できるキャッスレス決済アプリは現在台湾では欠かせない存在となっており、日常生活の様々な場所で利用することができます。
そのキャッシュレス決済アプリ全体の利用率は、2017年14.2%、2018年16.3%、2019年25%、2020年25.8%と年々利用者を増やしております。
各キャッスレスアプリ利用率を見てみるとLine payがこの3年間で利用率を大きく伸ばしており、Apple Payの利用率より高く、2020年時点でLine payの一強状態となっております。
また年代・性別毎の利用率を見てみると男性より女性の利用率が2.9%高く、年代別でみると25-29歳、30-34歳が40%を超えています。
インターネット利用内容と年代別利用率
インターネットゲーム
台湾といえばeスポーツが盛んで、インターネットゲームの利用者が多いことで有名です。
2020年台湾のインターネットゲームの利用率を見ると男性が女性より利用率が11.8%高く、12-14歳は94%の利用率となっております。
また1ヶ月にオンラインゲームで消費する平均金額は3190元で中間値は500元となります。
電子書籍とオンライン学習
2020年台湾電子書籍とオンライン学習の年代・性別毎の利用率を見ると電子書籍利用率全体平均が21.8%で男女差は殆どなく、12-14歳、35-39歳、45-49歳が高くなっています。
オンライン学習利用率全体平均は26.3%で15-29歳の学習意欲が高いと思われる年代が高くなっておりその後年齢が高くなるにつれ右肩下がりになっています。
SNSと通信アプリ
2020年台湾SNSと通信アプリ利用率の全体平均は通信アプリ利用率が95.6%、SNS利用率が80.1%となりどちらも性別による利用率の差は殆どありませんでした。
Lineなどの通信アプリ利用率rについては12-14歳を除いた全ての世代で90%を上回っており、通信アプリが台湾人の生活に浸透しているということが読み取れます。
SNS利用率については12-44歳の利用率が高くそれ以降は利用率が下降しています。
媒体毎に利用率を見るとFacebookの利用率が最も多いということには変わりありませんが、Facebook離れが始まっているということとがメディアなどで取り上げらるようになっており、実際には2020年になり利用率が4.7%減少しています。
データソースおよび参考資料
・TWNIC(財団法人台湾網路資訊中心):https://www.twnic.tw/index.php
・TWNIC2020年インターネット利用状況レポート原文:https://report.twnic.tw/2020/assets/download/TWNIC_TaiwanInternetReport_2020_CH.pdf