前書き
光陽は今年3月、Ionex 3.0電動バイクシステムをリリースして以来、次々に新モデルを発売。さらに、バッテリーステーション設置も強化し、電気バイク売上を活性化させた。11月前には1,969台が登録され、年成長率4割を達成した。
年末の購入ラッシュを攻略するため、バイクメーカーの光陽は本日(2021年12月1日)、新型電動バイクモデルS6を正式発表した。Ionex 3.0を含む、i-One、S7、S7Rの全4モデルが集結。同時に無料提供している「プレミアムバッテリー交換(尊榮換電)」サービスも来年1月まで延長した。光陽の今年の目標売上は3,000台。来年の電動バイク市場は今年よりも更に良くなるだろう。
光陽が航続可能距離155kmの電動国民車S6を発売
光陽は今年の3月にIonex 3.0電気バイクシステムを発売、同時にi-One、S6、S7、S7Rの4種類も発表し、電動バイク市場に攻め込んだ。
今回正式に発表したS6は、12インチのタイヤを備え、750mmの低めのシートを採用、6.5kwのパワーモーター、2つのIonexバッテリー、155kmの航続可能距離を持つ。S6は他の機種と同様、充電式とバッテリー交換式の2種類を選択できる。
光陽は購買意欲を刺激するイベントも開催。原価82,800元で販売されているS6を購入した場合、6,600元の購入金補助特典がついてくる。さらに台北と新北の2つの地区は、政府と地方から48,900元の補助が与えられる。手頃な価格を通し、国民的なモデルを目指す。
年末には販売台数3千台に到達、光陽は電気自動車市場の限界には、まだ達していないと話す
光陽は今年3月にIonex 3.0を発売後、新商品や補助優待など使い、電動バイク市場を強化する計画を推し進めている。今年の1月から11月までの間、光陽は電気バイク登録台数1,969台を達成、前年同期の1,399台から40.7%成長している。
光陽の電気バイク運営の子会社、光捷のCMO林振盛は、今年5月に受けた国内感染の衝撃により、光陽の電動バイク売上は8から11月にかけて明らかに成長し、電気バイク市場シェアは単月5%を超え、光陽の年末の総売上台数は3千台に到達すると見ている。今年の目標は「3位に到達し、2位を目指す」、現在の電動バイク市場の上位3社はGogoro、宏佳騰、中華。来年の目標は「2位に到達し、1位を目指す」。電動バイク市場の2位を目指している。
来年の電動バイク市場について、林振盛は2019年の電気バイク市場シェア16%でピークを迎えており、2020年は電車補助の影響を受け8%下降、今年は14%成長を予想「市場の衝撃による下降上昇を繰り返しており、消費者全体の電動バイクに対する受容性は高くなっている」と見ている。
林振盛は、「来年は今年より良くなる」大手自動車メーカー各社が電気自動車に投資し発展していることや産業政策が電気自動車方面へ向けられていることから、「現在の自動車市場は、まだ限界には至っていない、伸び続けるだろう」と見ている。
石油電気部門からシフトし、11月の電動バイク売上は32%上昇
バイク市場全体では、電動バイクへの移行が進んでいる。同じく電動バイク業社のGogoroのデータを引用すると、電動バイクは11月に11,868台が新規登録されており、前年同期の32.6%成長となった。これに対し、燃料バイクは11月に登録された台数は前年同期と比較すると21.5%減少。特に今年の3月から現在まで、燃料バイクの毎月の登録台数は前年同期と比べてマイナス成長となっており、明らかにバイク市場の消費傾向が電動バイクに移行していることがわかる。
電動自動車のサービスを向上させるため、光陽は充電ステーションを積極的に建設。現在800箇所を超える場所に設置されている。年末までに1,000箇所設置予定。また、電動自動車専用店舗を作り、Ionex販売店を年末までに30店舗、来年には100店舗を目指している。
また、光陽は今年「プレミアムバッテリー交換(尊榮換電)」サービスも提供している。これは所有者が使用していない夜間、無料で専門スタッフがバッテリー交換してくれるサービスで、消費者のバッテリーが満タンにならない問題を解決するというもの。現在、このバッテリー交換サービスは、6都市39行政地区をカバーしており、Ionex所有者の9割が利用している。将来的には、昼間にサービスを拡大する可能性もあるという。