年間生産量2万台!電動バスで世界市場を狙う台湾メーカーMasterの戦略

2026年に電動バスの世界市場の10%獲得を狙う

台湾は2030年までに各都市で利用されている市バス1.5万台を完全電動化することを目指し、成運汽車(Master)、華徳動力、鴻海などの企業と積極的に市バス電動化計画を進めています。その中でも電動バス製造の大手である成運汽車は5月7日に彰化県二林区に「電動バス製造区」を作り、その工場建設のために18〜25億台湾ドルの投資を行い、2024年末までに工場を完成させる予定となっています。
この新設される工場では年間2万代の電動バスの生産を見込んでおり、電動バスのサプライチェーンを確立し、約5,000億台湾ドルの電動バス産業創出する予定です。

成運汽車は出港口を建設し、国内の上流・下流のサプライチェーン47社と協力し、国産電動バスの製造を目指し、2023年はまず350台の納車を予定しています。
バッテリーやモーターなどは、過去には日本の東芝やドイツのZFホイールサイドモーターのものを採用してきましたが、9月に出荷予定の電気バスには国産モーターを採用する予定で、20〜25台/月のペースで出荷し、来年には50台/月に増やす予定です。

ただし、国産電池の生産は遅れています。成運汽車はLTOリチウムチタン電池を使用しており、台塑新智能、格斯科技などの国内バッテリー企業が積極的に成運汽車と協力をし電池の開発を模索していますが、現在の国産電池の品質はまだ電気バスの性能要件を満たしていません。電池メーカーは今後も努力していく予定です。

引用元
https://www.bnext.com.tw/article/75150/mastertrans-build-a-factory-inchanghua

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