ネットワーク通信機器業界 第1四半期は増収、第2四半期はさらなる増収の見込み

昨年後半から、台湾のネットワーク通信機器業界は、チップの材料不足などの影響を受け、素材確保の競争に陥り、企業によって収益状況にばらつきが見られるようになった。この年以降、ウェハーの供給元が多様化する傾向にあり、材料状況は徐々に緩和されていて、多くのメーカーで収益が大きく回復している。

第2四半期の見通しは、ほとんどのネットワーク事業者は、第2四半期の売上が第1四半期を上回ると楽観的な見方をしている。 その主な理由は、ネットワーク帯域の整備が進んでいること、昨年から手持ちの受注需要が好調であること、勤務日数が通常通りであること、そしてチップの材料状況緩和の効果が引き続き期待できることなどだ。

今回の中国の一部の省・市の閉鎖管理による影響もあるかもしれないが、多くのメーカーは異なる生産拠点を柔軟に展開し、さらに、納品スケジュールにも柔軟性を持たせる余地があるので、一部の受注に多少の遅れが出ても、後から挽回することが可能だ。

啟碁(WNC)、智易(ARCADYAN)、神準(Senao Networks)のいずれも、出荷の勢いが強く、それぞれ3月に月間、四半期で過去最高を更新した。智邦 (ACCTON)と中磊(SERCOMM)も第1四半期に過去最高の売上を達成し、明泰(ALPHA Netwoks)の3月の売上は前年同期比15%増で約10カ月ぶりの成長となり、正文(Gemtek)の3月の売上も17%増となった。

新型コロナウイルスに後押しされた新しいリモートライフスタイルは世界的な常識となり、各国の帯域インフラは急激に整備され、高速ネットワークの展開とローカルエリアネットワークのアップグレードの流れは変わっていない。

業界によると、ビジネス、家庭、パーソナルユースを問わず、あらゆるリモートアプリケーションや情報伝達の需要が高まっているとのことだ。

今年のネットワーク関連機器では、ネットワークスイッチ、高速ファイバーアクセス機器、DOCSIS 3.x ケーブル製品、Wi-Fi 6/6E無線通信機器、5G FWA固定無線アクセス機器、5Gスモールセル、オーディオ/ビデオストリーミング機器などが注目されている。 国際戦争は地域の不安を煽るものであったが、同時にネットワーク構築の重要性を浮き彫りにした。

啟碁の3月の売上高は72億2,100万台湾ドルで、前月比33.1%増、前年同月比25.63%増となり、単月として過去最高を記録、第1四半期全体の売上高は194億5,600万台湾ドルで、前四半期比2.11%増、前年比26.8%増となり、こちらも前四半期比で最高を記録した。

智易の3月の売上高は36億2,000万台湾ドルで、前月比10.4%増、前年同月比6.54%増となり、単月として過去最高を記録、第一四半期全体の売上高は103億台湾ドルで、全四半期比7.45%増、前年比7.01%増となり、こちらも前四半期比で最高を記録した。

神準の3月の売上高は11億7,900万台湾ドルで、前月比57.73%増、前年同月比64.36%増、第1四半期の売上高は28億6,200万台湾ドルで、全四半期16.23%増、前年比44.42%増となり、単月および第1四半期ともに新記録となった。

智邦3月の売上高は67億4,900万台湾ドルで、前月比81.4%増、前年同月比30.04%増となり、過去最高となりました。第一四半期全体の売上高は157億2,900万台湾ドルで、全四半期比8.25%減であったが、前年比は19.18%増となり、同期間において過去最高を記録した。

中磊の3月の売上高は約47億9,000万台湾ドルで、前月比28%増、前年同月比41%増となり、同社の歴史上2番目に高い売上高を達成しました。 第1四半期の売上高は、前四半期比4.09%減、前年同期比31.88%増の126億6,000万台湾ドル。 単月、第1四半期ともに同期間での過去最高売上高を更新した。

明泰の売上は2月に回復し、3月も引き続き強化され、前月比38.23%増、前年同月比15.65%増の28億7,700万ドルに達した。第1四半期の全体売上は、前四半期比7.28%増、前年同期比4.43%減の68億7,5000万台湾ドルで、過去3四半期で最も高い売上高となった。

正文の3月の売上高も18億6,300万台湾ドルと急回復し、前月比17.44%増、前年同期比9.05%減、第1四半期の売上は前四半期比7.76%減、前年同期比1.25%減の51億7,500万台湾ドルとなった。

引用元

網通 Q1 營收增溫;Q2 還有機會續攻

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