台湾統一企業のカリフール買収完了。最大のライバル大手スーパーマーケット全聯Pxmartとの差を広げる

百貨店、スーパー、ドラッグストア、コンビニ。台湾小売業の覇者の誕生

2023年5月5日、台湾統一企業と統一超商は取締役会を開催し、台湾カリフールの株式の49.5%および10.5%をそれぞれ買い戻すことを承認しました。取引金額は新台湾ドルでそれぞれ239億元と51億元、合計290億元となります。
取引完了後、統一企業は台湾カリフールの70%の株式を所有し、統一超商は30%の株式を所有することになります。つまり、統一グループは台湾カリフーるの株式を100%所有することになりました。
この取引で統一グループは台湾全土にあるカリフール340店舗の運営権を取得する事になります。

※台湾統一企業は1967年に設立された創業商社で、台湾国内で百貨店やドラッグストア、スターバックスやミスタードーナッツなどの運営を行う会社です。

※統一超商は台湾統一企業のグループ企業で、台湾セブンイレブンの運営を行う会社です。

台湾の小売業界ではM&Aの潮流が起こっています。
台湾のホームマート社が2020年に、自社が所有する頂好Wellcome、Jasons Market Placeという2つのスーパーマーケットブランドの株式を買収し、台湾で2番目に大きなスーパーマーケットになりました。
一方、台湾の最大のスーパーマーケットである全聯福利中心は、近年多くの店舗をオープンし、コンビニエンスストアのようにスーパーマーケットを拡大しています。

今後も台湾の小売業の動向から目を離すことはできません。

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