台湾のさらなるコロナ対策!桃園にアジア最大の医薬品スマート物流がオープン

10億円をかけて作られたコールドチェーン対応物流センター

台湾の物流大手DKSH(大昌華嘉集団)は21日に医薬品専用のスマート倉庫物流センターとなる、高上物流センターの開幕式を開催しました。
DKSHは高上物流センターがアジア最大の医薬品スマート物流センターとなり、国際的な製薬会社の台湾での流通拠点となる重要な物流基地になるだろうと述べました。この高上物流センター主に医薬品、一般用医薬品、医療機器などの製品を配送することになります。

コールドチェーンでの薬品配送の重要性とは、薬品の優れた流通運営規範(GDP)によれば「低温制御」は医薬品が運送中に変質しないようにするために必要となります。

さらに、異なる性質の薬品には異なる温度要件があります。
例えば、ワクチンは輸送や保管時に2〜8℃の温度が必要です。化学的に不安定で温度に敏感な薬品は0〜20℃で保存する必要があります。比較的安定した性質を持つ薬品(カプセルなど)は常温で0〜30℃の範囲で保存できます。

高上物流センターは11,000坪(35,640平方メートル)の面積があり、4階建てで、26,000のパレットを保管することができます。
倉庫内の管理は全自動化された立体倉庫設備が配置されており、自動化された保管・ピッキング装置、物流情報システムが備わっています。
また、冷凍(-20℃)、冷蔵(2〜8℃)、常温(15〜25℃)などの多様な温度層のエリアがありさらに停電などに対応するための非常電電源システムが備えられており、医薬品や健康製品の厳格な品質管理を確保し、全ての温度要件に対応することを目指しています。

「我々は50億日本円以上を投資してこの自動化物流センターを建設しました。」DKSHのCEOであるステファン・ブッツ(Stefan Butz)は、この大金を投資する理由は台湾が医療保健業界の発展に重点を置いていることを見込んだためであり「医療保健支出だけで見ると、GDPの約7%を占めています。」

DKSHの医療保健事業部副社長である張力文は、「高上物流センターの自動化技術とスマート物流オペレーションシステムにより、効率的な製品トレーシングを実現し、患者の安全に対する取り組みをさらに強化できます。」と述べています。

DKSHのマネジメントチームリーダーであり、台湾およびフィリピンの技術部門の総経理である曹維倫は、「顧客やビジネスパートナーにとって、サプライチェーン管理の発展を加速させ続けることは非常に重要です。そして、自動化への投資によって、台湾市場での競争力を向上させ、顧客に一流のサービスを提供することができます。」と強調しています。

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