タピオカミルクティやが日本で一躍ブームになり、あっさりブームが終わった理由を台湾からの視点で読み解く

日本で大流行した台湾料理が、人気を失った2つのキーワード

近年、「台湾風」という文字を日本の至る所で目にします。
最初は小籠包、タピオカミルクティー、パイナップルケーキ、かき氷から始まり、最近では塩豆乳、胡椒饅頭まで広がりました。特にタピオカミルクティーが大流行した際、日本では1時間以上も行列に並ぶことを厭わなかったほどで、台湾と日本のメディアが注目しました。

台湾ではタピオカミルクティを販売する有名なドリンク店である50嵐、coco、日出茶太、珍煮丹、貢茶、万波、一芳、老虎堂など、これまで多くのブランドが日本に進出してきました。しかし、なぜ台湾のドリンクブランドが日本から完全に撤退したのかにフォーカスを当て深掘りしてみます。

タピオカが衰退した理由1

最初に台湾のタピオカミルクティショップが進出した際の成功の理由は、値段は高いものの物珍しさや日本にはない味、トッピングの選択肢の多さにあると考えています。
しかし、後に多くの日本人経営のお店が開店し、コンビニエンスストアでも販売されるようになり、価格競争が起こり、値段面で勝てなくなり、選択肢が増えすぎたため、日本人は味やトッピングにはこだわらなくなりました。これにより、タピオカは物珍しさと選択肢の多さという2つの特徴を失ってしまったのです。

タピオカが衰退した理由2

日本では、お茶という飲み物は一般的であり、生活に根付いている飲み物です。
タピオカ入りの甘いお茶は、日本人にとっては飲み物というよりかは「スイーツ」であり、タピオカミルクティのように「甘いお茶」を日常的に飲み続けることはあまりありません。
これは、日本のコンビニエンスストアが常に新しい商品開発し、バター、抹茶、黒糖などの様々な商品を季節に合わせて提供するように、普通ではないお茶という一時的な興味を引いただけに過ぎませんでした。

2022年の大阪税関の統計によると、タピオカの原料の輸入量は、2019年の第三次ブームの際には1万7千トンにも達し町の至る所でタピオカを目にするほどのブームとなりました。
さらに、タピオカミルクティを写真に撮るためだけに買い、写真を撮ると飲むこともせずに、すぐにゴミ箱に捨てるという社会問題も起こりました。
しかし、その好況も長くは続かず、2021年には輸入量が3,000トン近くに減少し、タピオカミルクティ店は次々と閉店し、最近ではCOVID-19の影響で、日本人が移動しながら飲み物を買う機会が減ったため、ドリンク店にとっては更に困難な状況になっています。

引用元
https://www.bnext.com.tw/article/74751/bubbletea-taiwan-japan-bibian

タイトルとURLをコピーしました