16%の成長をした強かな顧客獲得戦略
台湾で人気のカフェチェーン ルイザコーヒーは、2022年の業績を公表しました。
ルイザコーヒーの2022年の売上高は21.7億新台湾ドルに達し、前年比16%成長したと述べています。純利益は1.01億新台湾ドルで、前年比0.15億新台湾ドル増加し、1株当たりの利益は5.03新台湾ドルです。
またルイザコーヒーがコロナ禍より行っている長期、中期、短期合わせて6つの成長戦略について創設者兼会長の黄明賢氏が内容を公表しました。
ルイザコーヒーの打ち出した6つの成長戦略の中で、黄明賢氏は、以下の4つの戦略の店舗展開戦略が重点であると語っています。
- “内創店舗”(ブランド本部が立ち上げた新規格の店舗):これが最も重要な店舗展開戦略であり、現在約60店舗がオープンしており、非常に高い利益率を作り出しています。内創店舗主に30〜40坪の店舗で、月間売上は約100万台湾ドル、ルイザコーヒーが過去に展開していた5〜10坪の小さな店舗を徐々にこの内創店舗へリニューアルをしています。
- “学校前店舗”:ルイザコーヒーは台湾全国の大学キャンパス近くに最も多く展開しているカフェチェーンとなりました。清華大学、台湾大学、北医大などの30以上の大学の前に店舗を展開し、月間売上は100万台湾ドルを超え、将来のコーヒー消費層をへの早期アプローチを行っています。
- “コラボレーション店舗”:シナジー効果を発揮し、台北の地下鉄と高速鉄道と協力し店舗展開を行なっています。地下鉄と高速鉄道という2つの人の流れが集まる場所で効率よく顧客獲得を行い、中でも台中の高速鉄道とのコラボレーション店舗は、月間売上が300万台湾ドルに近い業績を収めており、これを参考に新たな店舗展開を継続しています。
- “旧店舗の再生”:古い店舗を移転やリニューアルすることで売上を増やしています。例えば台北の慶城店はリニューアル後、売上が3倍に跳ね上がり、リニューアル前の月間売上げ40万台湾ドルからリニューアル後130万台湾ドル近くまで上昇しました。
新商品開発で攻めの戦略
店舗展開戦略と同時にルイザコーヒーは飲食業の基本となるメニュー開発で、顧客数を拡大し、売り上げを向上させることにも注力しています。
さまざまな特色を持つメニューを展開しており、その中にはでも「セルフルーム」と呼ばれる健康志向のメニューシリーズの展開で、特に、台北松山にある店舗では、導入前後の平均月間売上が15%向上し、来店客数も12%増加しました。
それ以外にもタイ料理を取り入れた「初泰」シリーズでは「おひとり様向けタイ料理」というコンセプトで新たにメニュー展開し、1人客の開拓をしています。
ルイサコーヒーは、革新的な製品を継続的に展開し新たなビジネス機会を開拓しています。
統計によると、台湾の「コーヒー」と「茶」の市場規模は2,000億台湾ドルを超えており、ルイーザは両分野で異なる新製品を同時に展開し、新たなビジネス機会を創造することを目指しています。
近日中には革新的な焙煎豆や風味豊かなプレミアムコーヒーを提供する予定です。
また、茶飲料シリーズもリニューアルし、ブリティッシュティを取り入れたの新製品を展開する見込みです。
引用
https://www.bnext.com.tw/article/75612/louisa-income-engine