閑散期でも着実に成長
MarTech(マーケティングテクノロジー)企業のAppierは、2023会計年度第1四半期の業績を発表し、目標を上回る560億円の売上高を記録し、前年比32%の成長を達成しました。第1四半期はマーケティング活動の淡季であることを考慮しても、Appierが高い成長を維持していることは、経営状態が非常にいい状態であることを示しています。
Appierの共同創業者兼CEOであるユー・チハン氏は、「良好な成績は、Appierの製品が顧客の収益成長に直接貢献していることによるものです。景気が低迷している状況では、これは顧客にとって非常に重要です。」と述べています。また、Appierは韓国のデジタルコンテンツ分野の重要なクライアント(ゲーム、ストリーミングなど)を獲得し、東北アジアの売上高を着実に成長させています。マーケティング業界が活性化する下半期に増える電子商取引の活動や夏休みのゲームマーケティングなどを利用してAppierは売上の更なる成長を狙っています。
利益面では、粗利は32%増の28億円となり、前四半期と比べてわずかに減少しました。主な原因は、Appierが第4四半期にビジネス拡大と生成型AIの開発に人員を投入したことです。「現在はAIの開発期であり、経費がやや増加することになります。」とユー・チハン氏は述べています。
将来の成長エンジンとして、Appierは韓国のデジタルコンテンツ産業とアメリカおよびEMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ)の顧客からの貢献が期待されると考えています。韓国のゲーム産業は、多くが国際展開をしており、期待される収益をもたらします。一方、アメリカとEMEA地域は高い成長性を維持しており、売上高は77%増で、全体の売上高の14%を占めています。
Appierの総顧客数は1,440社に達し、年間成長率は24%です。新規顧客の大部分はデジタルコンテンツおよび電子商取引業界からのものです。Appierの戦略は変わらず、主に大規模な顧客をターゲットにしており、年間売上が100億円を超える顧客が総売上の90%以上を占めています。