TSMCは、200億キロワットのグリーンエネルギーを購入し、年間50万トンのCO2排出を削減
環境に配慮した「世界地球デー」に合わせ、台湾の半導体大手、台湾積体電路製造公司(TSMC)は、再生可能エネルギー総量200億キロワット時の共同購入契約を誠新電力(誠新グリーンエナジーの子会社)と締結したことを発表しました。
2023年3月にTSMCとサプライヤーや子会社合わせて10社以上が再生可能エネルギーの共同購入契約(MOU)に署名し、半導体サプライチェーン共同でCO2排出削減計画に参加することを表明いたしました。
TSMCが署名した再生可能エネルギーの共同購入契約は、誠新グリーンエナジー傘下の太陽光発電所が電力供給源となり、TSMCのサプライヤーや子会社に電力を提供することを目的としています。
さらに、今後20年間有効となる長期再生可能エネルギー契約(総契約量200億キロワット)として、TSMCが毎年5億キロワットのグリーンエネルギーを継続購入し、さらに供給業者にも毎年5億キロワットを共同購入することで、年間約50万トンのCO2排出量の削減を目指します。
TSMCとサプライヤーの電力購入システム
TSMCは2020年にRE100(Renewable Energy 100%)に参加しており、それに合わせて台湾国内で初めての再生可能エネルギーの共同調達組織、ESGイノベーションモデルを立ち上げ再生可能エネルギーと産業用電力のマッチングプラットフォームを構築しました。
この組織を通じて、今回の再生可能エネルギーを参加するサプライヤーに対して提供し、20年間という長期にわたる安定的購入価格で電力購入ができるようにし、TSMCのサプライヤーや子会社が再生可能エネルギーを採用する際のハードルを下げています。